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平安文学の古注釈と受容 第一集

書名かな へいあんぶんがくのこちゅうしゃくとじゅようだいいっしゅう
著者(編者)名 陣野英則/横溝 博 編
著者(編者)名かな じんのひでのり/よこみぞひろし
ISBNコード 978-4-8386-0228-5
本体価格 2,381円
税込価格 2,619円
判型 A5判並製
頁数 184頁
刊行日 2008年9月30日
在庫 在庫あり
創刊にあたって

 古典文学の研究は、年々細分化が進む一方で、あるひとつの流れが形成されつつあるとおもわれます。
 それは、広義の「受容」をめぐる論議の活性化です。これは特定の時代・ジャンルに限ってのことではないし、また日本国内だけの話でもありません。
 他方――これも広義の「受容」研究の課題に含まれるのですが――『古今集』『伊勢物語』『源氏物語』などの古註釈は膨大な数にのぼり、その基礎研究は未だ充分とはいえません。
 この論集は右のような二つの動向をふまえて企画されました(抜粋)

平安文学の古註釈と受容 第一集 目次

論集創刊にあたって

特集1 古注釈研究の新たなる可能性を探る

 井伊春樹/古注釈研究の意義
 渋谷栄一/藤原伊行の『源氏物語』の注釈的発想
 加藤昌嘉/本文の傍らに 或いは本文となって
 ゲイ ローリー/「遅れてきた姫君」の系譜
          ――慶福院花屋玉栄の場合――
 海野圭介/抄と講釈
           ――古典講釈における「義理」「得心」をめぐって――
 高橋 亨/間(インター)テクストとしての古注釈と『源氏物語』研究
     *     *
 陣野英則/『伊勢物語』と『源氏物語』をつなぐ古注釈
       ――的はずれにみえる注記のみなおし――

特集2 『源氏物語』古注釈の展開
       ――兼良から宗祇・肖柏へ――

  肥前嶋原松平文庫蔵『源注』解題  横溝 博
  肥前嶋原松平文庫蔵『源注』翻刻
    編集 横溝 博
    翻刻担当 中西智子 有馬義貴 門澤功成 山中悠希
         陣野英則 早稲田大学古注の会

特集3 物語文学の多様な享受

 小川陽子/和学者たちの物語研究
          ――物語目録の作成と『風葉和歌集』享受を中心に――
 金 孝淑/『河海抄』の和と漢
       ――『源氏物語』の世界を読み解く――
 岡部明日香/『紫史吟評』の『源氏物語』受容
        ―─古註釈・松平定信の解釈との関連――
 レベッカ・クレメンツ
     ヨーロッパがはじめて『源氏物語』に出会ったとき
    ――末松謙澄訳Genji Monogatari の英字新聞書評の紹介をめぐって――

あとがき
執筆者紹介



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